日英特許翻訳の品質に関する一考察 第一部

スピーカー

要旨

 翻訳の品質についての全般的な議論はあまり意味がないと思っています。品質の話をするときには、原文と翻訳文を目の前において読む必要があります。具体的な翻訳について論じる必要があります。原文の文脈を理解して初めて翻訳文の品質について議論できます。そして、そのような議論、または検証を積み重ねていくことで、品質についての考えがまとまり、品質が向上していくと思います。この過程を経る必要があるため、品質向上には時間がかかるのでしょう。

 そこで今回の発表では(具体的な翻訳について論じる時間はないため)、特許文書を法律文書として考えたときの品質について少しお話し、考慮すべき項目について参加者の皆さんと議論し、品質向上のための方向付けをしたいと思います。日本語の原文がありそれを英訳するわけです(米国出願翻訳を考えます)が、英訳した文書は特許権という権利を主張するための基礎になるものであり、原文のままに訳したからと言って正解ではなく、米国の法律文書として意味のある英文を作成する必要があります。

 多くの質問を含めたハンドアウトを添付しますので、それを印刷して内容を読み、質問について考えてから、会場に来てくださることを期待しています。参加者としては、日英特許翻訳にすでに従事されている方々と特許翻訳に興味をお持ちの方々を想定しています。後者の方々には、日英特許翻訳を実際に行っている翻訳者がどのようなことを考え検討しているかの一面を知って頂けると思います。

※この発表は二部構成です。

スケジュール

第1日目
開始: 15:30:00
終了: 16:30:00
プレゼンテーション会場: オーシャンホール A

添付資料