IJET-33 (May 9–11, 2025)
Session
Interpreting Has Opened Up My World
1999年3月、「会議通訳者」養成スクールの新聞広告を目にしたことが通訳者へのjourneyの始まりでした。スクールの授業は想像をはるかに超える厳しさでしたが、身に着けたスキルで勝負する職人のような通訳という仕事に惹かれ、本気で通訳者を目指すようになりました。
デビューして数年間、自分には「軸」となる得意分野がありませんでしたが、2006年に初めて担当したピラティス指導者養成コースの通訳がきっかけで、ピラティス・ヨガのワークショップ、産前産後のケア、理学療法、医学、解剖学の講義・講演の通訳オファーをいただくようになりました。点であったものが線となり、面となり、立体となっていくように、知識や経験を重ねていくことで、自身の世界が広がっていくのを実感しています。
本セッションでは、通訳者としてのこれまでの歩み、初めての分野の通訳に臨むときの準備、日ごろのトレーニングについてお話したいと思います。