Rie Sakaguchi

Rie Sakaguchi

独英⇔日の翻訳通訳者(屋号:ことむす​)。小学生の頃に「大学でドイツ語を勉強して、ドイツ語で仕事をする」と思い立ち、そのまま真っ直ぐ今に至る。大学卒業後、数年の会社員生活を経て、ドイツの大学へ留学。留学中のバイトと帰国後勤務した特許事務所で、翻訳の面白さと重要性を実感。その後、酒類食品の輸入商社でバイヤーとして勤務した後、フリーランスの産業翻訳者へ。特許、貿易、環境工学、精密機器、広告、観光、法的文書など、多分野を幅広く手掛ける。今後は、翻訳者として切磋琢磨しつつ、培ってきた食に対する知識や興味と翻訳通訳技術を通じて、「食」に関わる面白い仕事を作っていくことも目標の一つ。通訳としては、産業分野の現場感に魅せられる日々。全国通訳案内士の資格も取得し、ガイドである自分が、伝統的な文化や技術の継承、また伝統産業分野の事業継承のために、何ができるのかを模索中。

IJET-33 Sessions:
+αの強みで考え、拡げる通訳翻訳業 ~英日+ドイツ語という三本軸から見えてくる面白さと可能性~

Sessions

+αの強みで考え、拡げる通訳翻訳業 ~英日+ドイツ語という三本軸から見えてくる面白さと可能性~

グローバル化が進む中、機械翻訳の発達・普及に伴い、かねてあった元原文から英語にしたうえでの多言語展開案件はさらに増えています。新たな機械翻訳ツール等が台頭する中、DeepLの進化・急進はいまだ衰えることなく特にドイツ国内では根強い人気を誇ります。ドイツ語と英語は、言語学上同じゲルマン語派に属するだけあって同じつづりの単語も多く、その親和性の高さから多言語展開用の原文を用意する際はMTPEが使用されることも少なくありません。その一方で、ドイツ語はその文法から複雑な文章構造を取ることも多く、また、数多くの意味を有する単語もあって、念入りに編集された場合を除いて意外な間違いが作業用原文(英語)に介在することも指摘されています。この講演では、ドイツ語⇒英語翻訳がされた原文を使って日本語翻訳をする場合におさえておきたいポイント、機械的に翻訳せず原文のメッセージを汲み取った人ならではの翻訳提案を...

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